退職金2,000万円・iDeCo800万円(勤続20年)の最適な受取方法
2026年税制改正(10年ルール)対応のシミュレーション結果です。 iDeCo加入20年、退職年齢60歳を想定して計算しています。
受取方法の違いによる手取り差額
最大 126万円
の差が出る可能性があります
最適な受取方法
退職金を先に受取(15年後にiDeCo)
退職金を60歳で受取→15年後にiDeCoを一時金受取。19年ルール適用。
税金合計
154万円
手取り額
2,646万円
退職金: 60歳 → iDeCo: 75歳
なぜこの受取方法が最適なのか
退職金2,000万円とiDeCo800万円(合計2,800万円)を、勤続20年の条件で受け取る場合、最も手取りが多くなるのは「退職金を先に受取(15年後にiDeCo)」です。
この方法では退職所得控除を1,400万円活用でき、税金は154万円で済みます。手取り額は2,646万円です。
一方、最も不利な「同一年に全額一時金で受取」を選んだ場合、税金は280万円となり、手取り額は2,520万円にとどまります。最大126万円の差が生じます。
退職金2,000万円・勤続20年の税額計算の仕組み
1退職所得控除の計算
勤続20年の場合、退職所得控除は以下のように計算されます。
40万円 x 20年 = 800万円
勤続20年以下は年40万円の控除です。20年を超えると年70万円に増額されます。
2課税退職所得金額
退職金等の総額から退職所得控除を差し引き、さらに2分の1にした金額が課税対象です。
(2,800万円 - 1,400万円) x 1/2 = 約700万円
この金額に対して所得税・住民税が課されます。税率23%(課税退職所得が900万円以下)
3実効税率の比較
最適な受取方法
実効税率 約5.5%
154万円の税金
最も不利な方法
実効税率 約10.0%
280万円の税金
受取方法を最適化するだけで、実効税率が約4.5ポイント下がり、 手取りが126万円増えます。
このケースにおける10年ルールの影響
2026年1月から施行される税制改正により、iDeCoの一時金を先に受け取り、その後に退職金を受け取る場合、10年以上の間隔を空けないと退職所得控除が調整(減額)されます。従来は5年でしたが、2倍に延長されました。
退職金2,000万円・iDeCo800万円(勤続20年)のケースでは、 最適な受取方法を選択することで10年ルールの影響を回避できます。 ただし、受取順序やタイミングを誤ると影響を受ける可能性があるため、事前のシミュレーションが重要です。
受取パターン比較(上位5つ)
退職金を先に受取(15年後にiDeCo)
税金
154万円
手取り
2,646万円
控除額
1,400万円
退職金: 60歳 → iDeCo: 75歳
退職金を先に受取(14年後にiDeCo)
税金
157万円
手取り
2,643万円
控除額
1,360万円
退職金: 60歳 → iDeCo: 74歳
退職金を先に受取(13年後にiDeCo)
税金
160万円
手取り
2,640万円
控除額
1,320万円
退職金: 60歳 → iDeCo: 73歳
退職金を先に受取(12年後にiDeCo)
税金
163万円
手取り
2,637万円
控除額
1,280万円
退職金: 60歳 → iDeCo: 72歳
退職金を先に受取(11年後にiDeCo)
税金
166万円
手取り
2,634万円
控除額
1,240万円
退職金: 60歳 → iDeCo: 71歳
退職金2,000万円を受け取る際の注意点
退職所得控除を最大限に活用
勤続20年の場合、退職所得控除の範囲内で収まるかどうかが税額の分かれ目です。控除を超えた部分は課税対象になりますが、1/2課税の恩恵があるため給与所得より有利です。
iDeCoが高額なため年金受取も選択肢に
iDeCo800万円は比較的高額です。全額を一時金で受け取ると課税退職所得が大きくなるため、一部を年金形式で受け取り公的年金等控除を活用する方法も検討に値します。
あなたの条件で詳しくシミュレーション
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本シミュレーションは所得税法および2025年度税制改正大綱に基づく概算です。 iDeCo加入20年、退職年齢60歳を前提として計算しています。 実際の税額は個別の事情により異なります。正確な金額については税理士にご相談ください。 本ツールは税務相談・税務アドバイスを提供するものではありません。